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家づくり
セカンドリビングとは?|メリット・デメリットと注意点について解説!
目次
セカンドリビングとは
セカンドリビングとは、その名の通り「2つ目のリビング」のこと。リビングが2つあることで、暮らしの幅が広がり、自由度の高いスペースとして活用できます。そして、セカンドリビングに決まった定義はありません。リビングというと大きな面積が必要と思われがちですが、コンパクトでも快適に過ごせる面積があれば良いのです。目的に合った環境をつくって快適に楽しく過ごせる空間にしましょう。
セカンドリビングのメリット
セカンドリビングをつくることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。部屋の空間が増えることは、日常生活を過ごす時間にメリハリをつけることができるためメリットも大きいです。
幅広い用途で自由度が高い
セカンドリビングは、ご家庭によってさまざまな利用目的があって良いものです。自由度の高い「フリースペース」であり、ライフスタイルや子どもの成長などに合わせて利用の仕方を変えても良いでしょう。代表的な使い方をいくつかご紹介します。
ワークスペース
いまはテレワークとして自宅で仕事をするケースも増えています。リビングやダイニングをワークスペースにするわけにもいかず、仕事をする場所に悩んでいる人も多いでしょう。オンラインでリモート会議に参加する場合などもあるので、なるべく他の音が入らず静かな環境が良いですね。そんなときにも、セカンドリビングがあるとワークスペースとして快適に仕事ができます。
子どもの遊び場所
子どものおもちゃは、決まりがないとあらゆる場所に散らかりがちなので、子どもの遊び場所として活用することもおすすめ。「おもちゃで遊ぶのはこの場所」と決めることで、子どものしつけや片付け習慣にも役立つところも良いポイントです。子どもの遊ぶ場所が決まっていると、片付けはもちろん掃除する場所も限定できるので家事の負担軽減にも繋がるでしょう。
ペットエリア
犬や猫などペットを飼っている場合、ケージやサークルを置く場所に困ることもあります。ニオイなどの問題もあるため、なるべくダイニングやリビングのスペースに置くのは避けたいものです。セカンドリビングをペットエリアとすれば、大きめのケージを置いても暮らしの邪魔になりにくく、ペットも快適に過ごすことができるでしょう。
狭い面積でもOK
セカンドリビングは、これ以上の広さがないといけないという決まりはありません。利用するイメージに合わせて、どれくらいの面積が適切かを決めましょう。4畳くらいあれば、ワークスペースや子どもの遊び場所、ペットエリアとしても十分な広さがあります。将来的に子ども部屋となる場合は、6畳くらいあると安心です。
将来的な間取り変更に
セカンドリビングは、その時の用途によって使い方を変更しやすいこともポイントです。現在はワークスペースでも、子どもが大きくなったら子ども部屋として活用することもできます。また、二世帯住宅になる場合は、親世帯のリビングにしてプライベート空間を分けることも可能です。
家族のコミュニケーションに
メインリビングで家族団らんを楽しむご家庭は多いですが、セカンドリビングを、趣味や遊びを通じてコミュニケーションのとれる場とすることもできます。違う楽しみの場所が増えると、家族で楽しめる環境も増やせそうです。
セカンドリビングのデメリット
メリットの多いセカンドリビングですが、デメリットも理解しておきましょう。空間を上手につくるには、デメリットを知ることも大切です。
空間を無駄にしてしまう可能性がある
セカンドリビングを設けたものの結局使っていない…単なる物置き場所になってしまった…となってはもったいないです。メインリビングだけで足りるようであればセカンドリビングをつくる必要はなくなります。どのように利用するか、いくつかのイメージを想定しておくと良いでしょう。
他の部屋が狭くなる
セカンドリビングをつくることで、他の部屋の面積が狭くなってしまいます。それよりも収納スペースを増やしたい!メインリビングを広くしたい!など、どのスペースを重視するのか整理することが大切です。限られた面積で間取りを決めるので、全体のバランスを見て考えるようにしましょう。
費用がかかる
セカンドリビングをつくるには、当然のことながら費用がかかります。その他のデットスペースで賄えないか、間取りを効率よく使えているのかも見直しましょう。
セカンドリビングの配置場所
セカンドリビングを配置する場所に決まりはありませんが、なるべくメインの生活空間に影響のない場所につくりたいものです。配置する例をいくつかご紹介します。
半地下
半地下は床面積に加算されない特徴があるため、建ぺい率や容積率で悩んでいる方におすすめです。半地下であれば防音対策にも適しているので、映画鑑賞や音楽を楽しむ趣味の部屋にも向いています。
ロフト
ロフトはメインリビングと同じ空間にもつくれるので、孤立することなく空間にメリハリをつけることができます。高さのあるロフトではなく、中2階というイメージでつくるのもおすすめです。
バルコニー
セカンドリビングは、室内でなくてはいけないという決まりはありません。バルコニーや庭のテラスもセカンドリビングとして成り立ちます。家族団らんの場所であり、一人でくつろぐ場所としても活用できるでしょう。
セカンドリビングで気を付けるべきポイント
セカンドリビングを設置する前に、決めておきたいことや気を付けたいことを挙げます。快適に過ごすために欠かせないポイントです。
使い方をイメージしておく
セカンドリビングをどのように使いたいか先にイメージしておきましょう。そのイメージに合った広さや目的が叶う環境のリビングづくりが大切です。できれば将来を見越して、空間の使い方を思い描けていると良いです。
収納場所も設置する
セカンドリビングにも収納場所は確保しておきましょう。広い面積を使ってつくることは難しいので、収納できずに物があふれている状態はよくありません。
窓や空調も考える
費用を抑えるために窓や空調を削ってしまうと、快適に過ごせなくなってしまうケースも。窓からの採光がなく暗い部屋になってしまうと、使いづらい状態にもなりかせません。また、空調が行き届かないと夏場は暑く冬は寒いので、空調についても工夫が必要です。
監修 野村 綾乃氏
株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役
大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。