家づくり

メンテナンスの重要性とは?住宅を長持ちさせるポイントを解説します!

住まいが長く快適に住めるかどうかは、住宅メンテナンスの仕方で左右されます。
マンションの場合はプロの管理会社がついていますが、戸建て住宅の場合は自分で判断をして住宅メンテナンスの計画をしていかなくてはいけません。
近年の木造住宅は、技術の向上や耐震強化が進み、しっかりとしたメンテナンスができていれば築50年でも快適に過ごせる家だと言われています。
そのためには、住宅メンテナンスをどうするかが大きな鍵です。
今回は、住宅メンテナンスの重要性、住まいを快適に長持ちさせるポイントをご紹介します。

 

住宅メンテナンスが重要なワケ

建設技術や耐震性が上がっているとは言え、少しでも長く住み続けるために住宅メンテナンスが欠かせません。そして、住宅メンテナンスが重要なのは自分が長く住むだけではなく、資産価値にも大きな影響を及ぼします。これらの理由について詳しく解説します。

長く快適に住むため

どんなにしっかり作られた住宅でも、日々少しずつダメージを受けて築年数と共に経年劣化が進みます。紫外線や雨、風、湿気、地震など、日常の天候や環境によってダメージは避けて通れません。住宅メンテナンスは、損傷が大きくなってから対処するのではなく、小さな損傷を早めに修復することが適切なメンテンスのコツです。一般的に言われる寿命は、建築構造によっても変わります。

・木造住宅 約3050

・軽量鉄骨造 約3050

・重量鉄骨造 約4050

RC造 約5080

マイホームは買ってからが大切なポイントで、より良い住まいづくりをするために住宅メンテナンスは欠かせません。

資産価値の維持

築年数によって経年劣化が進んでしまうと、資産価値の低下を早めてしまいます。しかし、住宅メンテナンスをしっかり行えば資産価値の維持が可能です。早めの修復をすることで、少しでも綺麗な状態を保っていれば売却するときに相場よりも高く売れるケースもあるでしょう。

住宅メンテナンスが必要になる箇所とタイミング

戸建て住宅でメンテナンスが必要になる箇所は多々あります。細かな部分を挙げるとキリがないですが、特に注意したいのは外壁と屋根です。その他、雨風にさらされているベランダ、キッチンやお風呂などの水回りも要注意すべき場所になります。どれも経年劣化による損傷を受けやすい箇所なので、早めのケアをしなくてはいけません。それぞれの場所のメンテナンスやタイミング等について解説します。

外壁

外壁に関わる代表的なメンテナンスは、「塗装工事」「シーリング(コーキング)の打ち替え」があります。塗装工事は、築10年頃を目途に実施するケースが多いです。環境の特性により損傷が酷く感じる場合には、5年おきにメンテナンスすることも良い状態を維持するために正しい方法です。塗装工事の段階で、同時にヒビ割れ等の補修をしていきます。そして、シーリング(コーキング)の打ち替えは、サイディング外壁の際に必要なメンテナンスです。サイディング外壁とは外壁に仕上げ材を貼る方式で、デザイン性のある外観を作るため近年の戸建て住宅に多く採用されています。サイディング外壁は、つなぎ目やサッシと外壁のすき間をシーリングで埋めているため、経年劣化によりこのシーリングにヒビ割れが入ってきたものの補修が必要です。シーリング(コーキング)の打ち替えも、塗装工事同様で築10年を目安に計画をしておきましょう。

【費用目安】※施工面積にもよりますが一般的な目安として

塗装工事:80120万程度 

シーリング(コーキング)の打ち替え:1525万程度

外壁は高い場所の作業もあるため、足場が必要になります。なるべく塗装工事とシーリングの作業を一緒にした方が、コスト削減に繋がるでしょう。

屋根

屋根の代表的なメンテナンスは、「塗装工事」「屋根周りの部品補修・交換」となります。屋根は日常で目につきにくい部分ですが、メンテナンスを怠ると最悪の場合、雨漏りなど大きな損傷に繋がる可能性があるので気を付けましょう。屋根のメンテナンス目安は築15年頃になりますが、早めのチェックで劣化を補修することが費用を抑えるポイントです。また、雨樋や破風板などの付帯部分は、見た目の損傷や劣化だけでなく、詰まりが生じてしまうこともあります。

【費用目安】※施工面積にもよりますが一般的な目安として

塗装工事:2040万程度 

屋根周りの部品補修・交換:10万程度

水回り

水回りのメンテナンスは、主にキッチンと浴室が重要な場所です。水回りは使用頻度や使い方によっても、メンテナンスの仕方や頻度、費用が大きく変わってきます。キッチンスペースは、換気扇(レンジフード)やコンロなどがメンテナンスを必要とする場所です。換気扇は油汚れがつくので、定期的に個人でもできる掃除をしておきましょう。何年かに1度は専門業者に、内部まで綺麗に清掃とメンテナンスをしてもらうと安心です。また、水回りに肝心な給排水管も詰まりや破損があるケースがあります。詰まりや異臭を感じる場合には、高圧洗浄が必要になるので、異常を感じたら早めに専門業者のメンテナンスを依頼しましょう。

ベランダ

ベランダ部分は、外壁や屋根と同様で雨風にさらされる部分なので定期的なメンテナンスが大切です。主に、「防水補修」や「シーリング打ち替え」といったメンテナンスが必要になります。築1015年あたりがメンテナンス時期の目安です。日頃からヒビ割れや排水の詰まりがないかチェックしておきましょう。

【費用目安】※施工面積にもよりますが一般的な目安として

防水補修:1020万程度 

シーリング打ち替え:10万程度

内装

内装のメンテナンスでよくあるのが「壁紙の張り替え」です。築年数と共に、壁紙の汚れや色の変色、剥がれなどが目につくようになります。気持ちよく過ごすためにも、壁紙がキレイな状態を保ちたいものです。デザイン性のある壁紙もたくさんあるので、壁紙を変えるだけでもインテリアをオシャレにできます。

【費用目安】※施工面積にもよりますが一般的な目安として

壁紙の張り替え:10万~

住宅メンテナンスで注意すべきポイント

住宅メンテナンスは、所有者が計画を持って考えなくてはいけません。注意すべきポイントを押さえていれば、メンテナンス費用を軽減させることも可能です。

早めに修復する

損傷や著しい劣化が出てきた場合は、早めの補修が住宅メンテナンスの基本です。「まだ小さいヒビだからいいか・・・」とそのままにしておくと、その小さなヒビから内部の損傷が進行してしまいます。結果的に補修箇所が深くなってしまうため、費用が余計にかかってしまうことが予測できます。早めに補修をして、無駄な費用を掛けない住宅メンテナンスをしていきましょう。

住宅メンテナンス費用は計画的に

マンションの場合は、毎月修繕費用を積み立てますが、戸建て住宅の場合は所有者が計画を持って住宅メンテナンス費用を貯めておく必要があります。計画を持って貯めておかないと、急に何十万、何百万という費用を賄うことは簡単なことではありません。築年数による住宅メンテナンスを予測して、前もって計画をしておきましょう。

監修 一級建築 代表取締役 原 康人氏

株式会社三建コンサル

個人・法人のお客様から土地や建物に関するご相談(空き家、相続、土地建物の売買など)を伺い、ご提案をしながら一緒に解決策を見出しています。建築設計はもちろん、土地の測量、農地転用や市町村の申請書類作成も行っており、「土地から建物の相談役」として皆様のお役に立てるよう努めています。

他の記事を読む