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床下収納でお部屋スッキリ!メリットとデメリットを紹介

家の中のスペースに収納場所を増やすことは、快適性や利便性アップにつながる大きなポイントになります。
キッチン収納ではパントリーを設けるケースが増えてきていますが、床面に扉をつけた床下収納も活用したい収納スペースです。
床下収納は近年減ってきてはいますが、パントリーよりも床下収納の方が向いている住まいもあります。
今回は、床下収納の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

床下収納とは

床下収納は、家の床下部分に収納スペースをつくる収納方法です。主にキッチンや洗面所の床下スペースに設置されることが多く、床面に扉があるのを見たことがある人も多いでしょう。建築基準法では「床高は地面より45cm以上」という定めがあるため、その空間を効率良く活かした収納が床下収納なのです。

床下収納の種類

床下収納のタイプは主に3種類あります。

1.  固定式

2.  スライド式

3.  扉式

床下収納の中で定番となっているのが、固定式タイプです。蓋で開け閉めするタイプで、開口部を広く取ることができます。スライド式は、扉を横にスライドさせて床下収納を利用する方法です。1つの扉ですが、スライドすることで複数の収納スペースを活用できます。最後に扉式の床下収納は、扉をあけると収納スペースが出てくるので片手でも利用しやすい仕様です。扉式の場合、扉が取り外せないため間口が少し狭くなります。また、床下収納の収納ボックスは「浅型」と「深型」があり、入れる物によって仕様を使い分けると良いでしょう。

床下収納にしまうもの

では、実際に床下収納にしまうのはどのようなものが多いのでしょうか。収納に向いている物の特徴は主に3つ。

1.  使用頻度が低いもの

2.  長期間保存するもの

3.  軽いもの

床下収納は暗くて涼しい場所になるので、お酒や調味料、お漬物などの保管にも適しています。その他、非常食や保存食、洗剤類などまとめ買いするようなものをストックするのがおすすめ。床下収納は低い場所の出し入れになるため、重すぎるものや使用頻度の高い物の収納には向いていません。出し入れがしやすいように比較的軽いものをしまうようにしましょう。

床下収納のメリット・デメリット

収納スペースが手軽に増やせて利便性の高い床下収納ですが、メリットとデメリットがあります。床下収納の特徴を理解して、自分が利用しやすい収納方法なのかを判断しましょう。

メリット

床下収納のメリットは4つ。

1.  デットスペースを有効活用できる

2.  人に見えない収納スペース

3.  床下点検口として活用

4.  低コストで設置

デットスペースを有効活用できる

床下収納の大きなメリットといえば、デッドスペースを有効活用できること。通常の収納スペースやパントリーをつくろうとすると、専有面積の一部を使わなくてはいけません。パントリーでスペースを使うとなると、キッチンスペースを狭くする必要が出てきます。床下収納であれば、キッチンのスペースを狭めることなく収納スペースを増やすことが可能です。通常であれば使用しないスペースを活用するだけなので、他のスペースに影響なく使えることは大きなメリットでしょう。

人に見えない収納スペース

収納スペースが人目についてしまうと生活感が出がち。せっかくインテリアをおしゃれにしても、収納が丸見えでは少し残念な印象を与えかねません。その点、床下収納は誰かの目を気にすることはなく、人に見られない収納スペースとして有効活用ができます。

床下点検口として活用

床下収納は収納スペースだけでなく、建物の基礎部分やシロアリ被害のチェック場所としても活用できます。床下は普段見ることができない場所のため、建物の異常を確認する場所として床下収納が使えます。長期優良住宅の認定には、条件として点検口を設置しなくてはいけません。収納スペースと点検口を合わせて有効活用できるメリットがあります。

低コストで設置

パントリーを後から設置しようと思うと、間取りの変更も大変で費用も多くかかります。床下収納であれば、収納できるスペースさえあれば10万円以内で比較的費用を抑えて設置できるケースも。低コストで収納スペースが増やせることも、床下収納の大きなメリットでしょう。

デメリット

一方で、床下収納でデメリットとされることは大きく4つ挙げられます。

1.  湿気がこもりやすい

2.  床に微妙な段差が生じる

3.  冬場は足元が冷えやすくなる場合がある

4.  入れるものに向き不向きがある

湿気がこもりやすい

床下は湿気がこもりやすい特徴があるため、カビやニオイ対策が欠かせません。床下収納には除湿剤や防虫剤を入れることをおすすめします。湿気に弱いものを入れるのは不向きで、清潔に保ち衛生面の管理にも気を付けましょう。

床に微妙な段差が生じる

床下収納は蓋や扉を設置しますが、それにより微妙に段差が生まれます。その段差にゴミやホコリが溜まりやすく、掃除がしにくいケースがあります。大きな段差ではありませんが、躓くことや引っ掛かってしまうデメリットもあるでしょう。

冬場は足元が冷えやすくなる場合がある

床下収納の開口部に隙間ができるため、冬場は冷気が入ってきて足元の冷えを感じやすいことがあります。特にキッチンや洗面所は暖房器具が行き届かないケースもあるので気を付けたいですね。寒さ対策の一つとして、蓋や扉部分に断熱材を使用しているものがおすすめです。

 

入れるものに向き不向きがある

床下収納は、頻繁に出し入れするものや重いものは不向きです。その他にも、賞味期限が短いものや腐りやすいものも避けた方が良いでしょう。有効活用したい収納スペースですが、床下なので出し入れのしにくさもデメリットとなります。

床下収納で気を付けたい注意点

床下収納を設置する上で注意すべき点があります。快適に床下収納を利用するために、注意点も覚えておきましょう。

カビ・湿気対策

デメリットにもあるように、床下収納は湿気が溜まりやすくカビが生えやすい環境です。除湿剤や防カビ剤を使用して、湿気対策をするようにしましょう。通気性をよくすることは難しい環境なので、湿度が上がりやすい時期はこまめにチェックするようにしてください。

虫にも要注意

湿気が溜まりやすい環境であることは、ダニや虫が発生しやすい環境とも言えます。ギッチリ詰め過ぎてしまうと、通気性がより悪くなってしまいます。特に食品をしまう場合は、虫が発生しないように気を付けましょう。

重いものやガス缶などはNG

床下収納に出し入れするときに、重いものや大きなものだと体に負担がかかります。重すぎると収納ボックスが壊れてしまう場合もあるので、耐荷重を超えないよう注意が必要です。また、ガス缶やスプレー缶はサビやすい環境で、損傷してしまうと危険を伴います。このように重いものや危険性があるものは、収納しないようにしましょう。

監修 野村 綾乃氏

株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役

大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。

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