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緑の多い家に住もう!植物と暮らすメリット・デメリットについて解説!

住まい空間の中に観葉植物などの緑があると、自然の潤いを身近に感じられて気持ちの良いものです。
家の中に緑が増えれば、インテリア性も高まっておしゃれな住まい空間をつくることができるでしょう。
しかし、観葉植物を取り入れたくても「枯れてしまいそう・・・」「虫がわいてしまいそう・・・」「小さな子どもやペットがいるからどうしよう・・・」などの声も少なくありません。
そこで今回は、緑のある家にするメリット・デメリット、緑を取り入れるときの注意点などをご紹介します。

家に緑があるメリットについて

家の中に緑があると、気持ちもリラックスできて心安らぐ住まい空間を演出することができます。
観葉植物は、インテリア面でのメリットもたくさんあり、洒落たインテリアにこだわりたい方にもおすすめです。

癒しとリラックス効果

観葉植物のような緑が目に入る空間にいると、自然を感じてリラックス効果を得られます。家はゆっくり安らげる場所にしたいですから、観葉植物があると癒される気持ちになるでしょう。また、自然の緑は目に負担が少ないとされており、目を疲弊させがちな現代の優しい環境つくりにもおすすめです。

空気の浄化が期待できる

観葉植物の種類によっては、マイナスイオンの発生や空気の浄化が期待できるものもあります。例えば、サンスベリアやドラセナ、ポトスなどは、自然を感じる緑としてだけではなく、そのようなメリットでも人気のある種類です。

デザインの一部として魅力的!

おしゃれな家具やかっこいい壁紙もインテリアとして魅力がありますが、観葉植物を置くだけでも住まいの雰囲気を変えることが可能です。モダンなインテリア、スタイリッシュなインテリア、エレガントなインテリアなどさまざまですが、インテリアの方向性に合わせて観葉植物を選ぶことで、よりおしゃれな空間を演出できるでしょう。また、鉢のデザインによっても印象が変わるので、植物そのものだけでなく、鉢にもこだわってインテリアに取り入れたいですね。リビングはもちろん、玄関や洗面室に取り入れることでも気持ちの良い空間をつくることができるでしょう。

家に緑があるデメリットについて

一方で、家の中に観葉植物の緑があることにはデメリットもあります。多くのメリットだけでなく、デメリットも把握しておきましょう。

手入れが必要になる

当然のことながら、観葉植物は生き物なので飾ったら終わりではありません。日々の手入れをしないと枯れてしまい、せっかくの美しい観葉植物が台無しになってしまいます。欠かせないお手入れの一つが「水やり」です。季節や置き場所などにもよりますが、基本的には水やりを定期的にしないと、枯れてしまう原因になります。与える水の量にも気を配る必要があるので、不安な方は、手入れが少なくても育てやすい種類を選ぶようにしましょう。

アレルギーのリスクも!

観葉植物の中にはアレルギーリスクのある種類もあります。子どもやペットがいる家庭では、万が一のためにもこのようなリスクを覚えておかなくてはいけません。例えば、人気のあるポトスやモンステラ、ドラセナには、日本では毒物とされているシュウ酸カルシウムが含まれており、葉や茎を口にしてしまうと炎症を起こし嘔吐や下痢の症状を招いてしまう危険性があります。このようなアレルギーリスクを抑えるためには、毒性のないパキラなどの品種を選ぶようにしましょう。

家のスペースが狭くなることも

大きく育つ観葉植物を選ぶと、思いの外スペースが必要になり住まい空間が狭くなってしまうこともあります。最初は小さな植物でも育つにつれて大きくなるので、成長したときのことも考えなくてはいけません。また、棚の上に置ける小さなサイズの観葉植物であれば影響は少ないですが、床に置く大きさのものは家事動線の邪魔になってしまうこともあるでしょう。置き場所をイメージしてから観葉植物の種類を決めることをおすすめします。

家に緑を置く場合の注意点

観葉植物の緑がある家にすることはメリットも多いですが、注意点もあります。美しい緑を生かした素敵な家つくりを実現するためにも覚えておきましょう。

手入れはしっかり行う!

繰り返しになりますが、手入れはしっかりと行いましょう。手入れを怠ってしまうと観葉植物は枯れてしまうので、せっかく緑を生かした住まい空間をつくっても、枯れてしまっては寂しい空間に変わってしまいます。種類に合わせた置き場所の確保や日々の水やりは基本的なことですが、健康に育てるためには、成長に合わせて鉢の植え替えや土の入れ替えも必要です。植え替えは手間もかかる作業ですが、鉢のサイズが合っていないと根詰まりを起こして枯れる原因にもなってしまうのです。ほかにも、植物部分とのバランスが悪くなって転倒してしまうリスクも考えられますし、観葉植物は葉が落ちたり、葉にホコリがたまったりするので、掃除をすることも基本的なお手入れの一つです。キレイな緑を保ってこそ観葉植物の良さが発揮されるので、愛情を持って日々の手入れを欠かさないように心掛けたいですね。

環境や住宅、デザインに適したものを選ぼう!

観葉植物ならなんでも良いというわけではありません。暖かい地域や寒い地域など環境によって、育てやすい種類を選ぶことも大切です。環境に適したものはさまざまなので、合ったものを選ぶと手入れのしやすさにも繋がります。また、住まい環境の空間に適した種類、サイズのものを選びましょう。狭い空間なのに、無理に大きく育つ観葉植物を置いてしまうと、空間が狭く見えてしまい逆効果です。余裕をもったスペースに置くことで、観葉植物の良さもより生かされます。そして、インテリアのデザインに合わせることも空間つくりとして重要なポイントです。和室に置くのであれば和の雰囲気を楽しめるもの、ナチュラルなインテリアであれば洋風な観葉植物を選ぶとインテリア性も高まるでしょう。

植物を置く場所にも注意が必要!

観葉植物の種類や大きさによって、置き場所が変わってきます。サイズが大きめの観葉植物は、基本的には床置きになります。小さめの観葉植物であれば、床に置くよりも棚の上に置くとバランスが良いでしょう。最適な棚がない場合には、観葉植物を置くスタンドもあるので取り入れてみてはいかがでしょうか。また、観葉植物の種類によって日光が必要なもの、直射日光を避けたいものなどがあります。観葉植物の特徴に合わせて、環境の良い置き場所を選んであげましょう。

監修 野村 綾乃氏

株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役

大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。

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