子育て

子ども部屋っていつから必要?間取りやレイアウトのアイデアを紹介。子ども部屋の収納術も公開!

小さい子どもを持つご家族では、「いつから子ども部屋を用意するか」「どんな子ども部屋にするか」も悩みどころではないでしょうか?今回は子ども部屋をつくる年齢やアイデアを紹介します。

1.子ども部屋っていつから?メリットや注意点は?

子どもがいると、子ども部屋をいつから用意するかを悩むことでしょう。
子どもが成長するにつれて親に知られたくないことが出てきたり、親と一緒にいることを避けるようになったりもするので、子どもがクールダウンできる場所、安心して自分の時間を過ごせる場所として子ども部屋は必要でしょう。
しかし、子ども部屋を与えるのが早すぎると家族との交流が疎かになりかねませんし、遅すぎると自立に影響が出るかもしれません。子ども部屋を与えるタイミングについて解説します。

何歳から子ども部屋が必要?

子どもに部屋を与える時期は、小学校に上がるタイミング、遅くても中学校に上がる前という考えの家庭が多いようです。
小学校に上がると、家での宿題や、時間割を確認して自分で明日必要なものを用意するなど自分ひとりでやらなければいけないことが増えます。親の目が届かない空間を用意することで、子どもの自立心を育めるでしょう。

また、多くの子どもは小学校高学年〜中学生頃に反抗期・思春期を迎えます。親に聞かれたくない話を友だちとしたり、親とずっと一緒にいるのを嫌に感じることもあるでしょう。プライバシーが守られ、一人になれる空間を用意してあげることで反抗期・思春期の多感な時期を安心して過ごせるのではないでしょうか。
加えて、小学校高学年は中学受験を考える家庭も少なくありません。誰も視界に入ってこない空間があれば、勉強にも集中できるでしょう。

メリットと注意点

子ども部屋をつくるメリットは、子どもが一人になれる空間ができること、自立心を育めることが挙げられます。
子どもも大きくなれば様々な悩みを抱えるようになり、一人の時間が欲しくなるもの。特に小学生〜中学生は行動範囲も限られるので、家族や学校の同級生からの目を気にせずに過ごせる子ども部屋があれば、リラックスして自分と向き合えるでしょう。
また、子ども部屋は親の目が届かない空間です。そのため、勉強など親の指示・管理なしで自分の時間を過ごせます。自分で時間の使い方を学んだり、部屋を掃除するなど管理したりすることで子どもの自立心も育めるでしょう。
ただし、子ども部屋があると子どもが部屋にこもりっきりで家族との交流が減ってしまう可能性があります。
加えて、自立心を育むと言っても、親の目がないところで子どもが何をしているか一切把握できないのも心配です。

そのため、子ども部屋には鍵を付けない、スマートフォンやパソコンに関しては時間を決める、寝るときはスマートフォンを部屋に持ち込まないなどルールを決めましょう。
そして、子ども部屋の位置はなるべくリビングから近い場所、そうでなくても必ずリビングを通る位置にある部屋にしましょう。そうすることで、反抗期など親との会話が減る時期でも帰宅時などで必ず顔を合わせるので、子どもが家にいるかどうかを把握でき、深夜徘徊などの非行の防止にも繋がります。

2.子ども部屋の広さやレイアウトは?

子ども部屋を用意するとなったら、どれくらいの広さが良いか、レイアウトはどうすれば良いかも悩みどころです。子ども部屋をつくるにあたり把握しておきたい理想の広さやレイアウトについて解説していきます。

個室数がない場合は間仕切りで作成

子どもの数が多く、部屋数が足りないことに悩まされるご家庭もあるでしょう。
性別の異なる兄弟は遅くても第二次性徴が出始める小学校高学年〜中学生のうちに部屋を分けることをおすすめします。
性別が異なる兄弟でも部屋を分けられない場合は、部屋に間仕切りを置いて仕切るのも一つの手です。
また、間仕切りだけでなく、パネル付きの机を置いて部屋を仕切るのも良いでしょう。
この際に大切なポイントは、ベッドは仕切りから最も離れた場所に置くことです。ベッドは一日の疲れを取るための場所であり、最もプライバシーが守られるべき場所です。そのため、ベッドを間仕切りから離してなるべく兄弟の目が届きにくくすることで、個室でなかったとしても子どもが安心して過ごせる部屋づくりができます。

学習机とベッドと収納棚の組み合わせでレイアウトが決まる

子ども部屋の主な家具は、学習机とベッドと収納棚の3点です。そのため、この3つの配置である程度のレイアウトが決まります。陽が入る窓際にベッドを置く、ベッドの反対側に机を置く、そして机から手の届きやすい場所に勉強道具など学校関連のものを収納する棚、ベッドから近い場所に趣味関連の収納棚を配置すると良いでしょう。

これから家を建てるなら子ども部屋の準備も

これから家を建てる、また子どもを持つことを検討している場合は子ども部屋の準備も忘れずに行いましょう。
子ども部屋の間取りに関しては、6畳広くて8畳程度であることが多いです。
また、建売住宅だと子どもが2人いる家庭を見越して子ども部屋が2つ用意されていることが多く、注文住宅でも子どもの数がはっきり決まっていないなら子ども部屋を2つにしておけば良いでしょう。
ただ、予算などの都合もあって子ども全員に個室を与えられないケースもあるでしょう。その場合は、子どもの性別・年齢・生活スタイルに合わせて部屋を分けるのがおすすめです。

子どもの年齢が離れている場合は、まず上の子に個室を与え、上の子が自立したら下の子の部屋にすることが多い傾向にあります。兄弟の性別が異なるなら、一人部屋・複数人部屋に関係なく、また子どもの数に関係なく性別で分けるのが一般的です。
一人部屋の子に対して「ずるい」という声も挙がりそうですが、「仕方ない」で一蹴する親も多いようです。そして勉強部屋と寝室を分ける方法もあります。この方法なら特に受験生がいる時に、寝たいときに明るくて寝られない、うるさくて勉強に集中できないといった不満を解消できるでしょう。

3.子ども部屋の収納について

子ども部屋は子どもが多くの時間を過ごす場所であり、快適に部屋で自分時間を過ごすためには収納スペースが大切です。子ども部屋の収納スペースのつくり方についても解説していきます。

子どもの立場の収納になっているか確認しましょう

子ども部屋は基本的に子どもが管理するもの。そのため、親の片付け基準ではなく、子どもの片付け基準に合わせて収納スペースを作ることが大切です。
子どもにも片付けが得意な子と苦手な子がいるでしょうから、子どもの気質に合わせて収納を作るのがおすすめです。

例えば、片付けが苦手だったり面倒なタイプの子は細かく収納スペースを決めてしまうと部屋が散らかってしまいがち。とりあえず大切なものを入れておく箱を用意し、あとは本人任せにすると散らかりすぎてモノが見つからない状態を避けられます。
また、特に子どもが小さい場合、親目線で収納を作ってしまい、手が届かない、使いにくいということもよくあります。
収納は子どもが使うものなので、子どもが無理なく使えるものを用意しましょう。子ども部屋の収納スペースをつくるにあたっては、まず子ども部屋を与える前にリビングなどの一角に子ども専用のスペースをつくり、実際に子どもが収納を使っている様子を見て収納のちょうど良い高さ、大きさを決めるのがおすすめです。

子ども収納アイデア(先輩たちのアイデア例)

子ども部屋の収納と言っても、ただ収納ボックスを置くだけではスペースが足りません。では、子育ての先輩たちはどんな工夫をして収納スペースをつくっているのでしょうか?

その収納アイデアを紹介していきます。まず、洋服関連は“見せる収納”をつくる方法がおすすめです。
特にオシャレが好きな子は部屋もオシャレにしたくなるもの。そこで、帽子やアクセサリー類を収納できる壁掛け収納を設置することで、収納スペースに限りがあってもオシャレにかさばるものを片付けることができます。
どうしても帽子やアクセサリー類は数が増える一方でなかなか減らせないもの。
壁掛け収納は手軽に数を増やせるので、ものが増えてもオシャレに収納できるのがありがたいですね。

また、ベッド下の活用もおすすめです。かなり広い空間ですがデッドスペースになってしまいやすいので、季節外れの洋服など普段使わないものを収納する場所として、ベッド下を活用すると良いでしょう。
ただし、出すときに少し面倒なので、衣装ケースなどを引きずって床に傷をつけてしまいがちです。ローラー付きのものを選んで引き出しやすくすることをおすすめします。

学校関連の収納に関しては、なるべく1つの場所にまとめるようにしましょう。
複数の場所に収納場所があると、片付けが面倒になって散らかってしまいがちです。ランドセルやリュックはもちろん、コート、制服、部活に必要なものはすべて一つの場所にまとめておくと良いでしょう。
カバン類に関しては、簡単な入れ物を用意してすべてまとめて入れられるようにしておくと散乱せずに済みそうです。また、教科書類を収納する棚に関しても、学校関連のものがまとまっている場所の近くに置いておけば楽でしょう。

大きくなるにつれて数が増えて管理が大変になるのが教科書類です。
教科書類の片付けスペースが十分にない無いと、勉強机に教科書が山積みになって使いものにならないことも。
そのため、机の近くまたは机の上によく使う参考書・教科書を収納できる棚を設置することで、机の上が散らからずに快適かつ勉強に集中できる空間をつくれるでしょう。
子どもが小さくてまだ片付けの習慣が定着していない場合は、教科ごとに仕切りを付けて教科書やプリントを収納するのもおすすめです。

4.アイデアを駆使して過ごしやすい子ども部屋をつくろう!

子どもが安心して家での時間を過ごすためにも、子ども部屋は欠かせないものです。しかし、親の目が届かないとどうしても部屋が散乱して勉強に集中できない空間になってしまいがち。子どもが無理なく管理できる部屋をつくるには、親がある程度手伝って収納を用意してあげることも大切です。
部屋の広さには限りがあるので、アイデアを駆使して快適な子ども部屋をつくりたいですね。

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監修 野村 綾乃氏

株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役

大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。

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