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お片づけと自己肯定感

日本の若者は、他の国と比べて自己肯定感が低いと言われています。それはなぜなのでしょうか?わたしはこの問題をお片づけで解決できると思っています!「お片づけをすれば自己肯定感が上がる!」その秘密を解説します。

1、 自己肯定感とは?

自己肯定感とは、

「自分には生きる能力があり、幸せになる価値がある」という確信した感情

自分や自分の人生に”YES”と思える気持ちのこと

全員に備わっているモノで、赤ちゃんが1番高い

自己肯定感とは、「自分には生きる能力があり、幸せになる価値がある」という確信した感情のことです。大人になると、「失敗したらどうしよう?」などと先のことを考えてしまいますが、赤ちゃんは、転んでも転んでも歩こうとしますよね?「もう諦めよう」なんて思わずに、転んでも転んでも立ち上がって、何度でも挑戦できるのは、赤ちゃんのときは誰でも自己肯定感が高いからです。

2、 日本の若者の自己肯定感が低い理由

大人になってもずっと、赤ちゃんのように何にでも興味を持ち、挑戦できたらいいなと思いますが、それがなかなか難しい!なぜ、そうなってしまうのでしょうか?そのひとつの理由として、日本には「謙遜の文化があるから」と言われています。

●もったいないお言葉です…

●つまらない物で恐縮ですが…

●いえいえ、わたしなんて、まだまだです…

とても美しい文化だと思いますが、こういった言葉を発し、自分で聞いているうちに、本当に「わたしなんて」と思い始めてしまうのです。日本には「言霊(ことだま)」という言葉がありますが、まさにコレです。

3、 お片づけで自己肯定感が上がる理由

こうして低くなってしまった自己肯定感を上げるには、「自分の人生を自分で選んでいる」という感覚を身に着けることが効果的です。そこで是非、取り組んでもらいたいのが「お片づけ」なんです。

 

・「今日もできなかった」から解放される

お片づけができていないと、「やらなくちゃ…」「今日もできなかった…」「できない、ダメなわたし…」こんな言葉を毎日、自分に投げかけることになってしまいますが、お片づけをできるようになれば、いつも「できている!」を感じられるので、自己肯定感がUPします。

 

・「自分の人生」を選べるようになる

お片づけって、ただモノを移動させたり捨てたりすることではなく、「自分の人生に必要なモノを選び取る」ことなのです。最初は「選べない」と思っていても続けていくうちに感覚が研ぎ澄まされて、どんどん「選べる」ようになります。これを「モノ」に対して行うのがお片づけですが、お片づけで磨かれた「選び取る」スキルは他のことにも応用できます。

 

「コト」に使えばあなたのやるべきことを選べるので「何でも自分がやらなくちゃ」から解放されてやりたいことに時間を使えるようになりますし、「人」に使えば、あなたにとっての大切な人が選べるので「誰とでも仲良くしなくちゃ」から解放されてすてきな人間関係を築くことができます。「お金」に対して、使えば本当に大切なモノにお金をかけられるので、人生が豊かなモノになることは間違いありません。そうすると、人生がどんどん好転していくのです。お片づけに成功した人の多くが「人生が変わった」と言っているのはこのためです。

4、「自分で」片づける

ここまでお読みいただいて、勘のいい方ならお気づきかもしれませんが、片づけるのを人にやってもらっていては、自己肯定感を上げることは難しいです。なぜならそれは、「自分の人生を選ぶ」ということを人にお任せしているのと同じだからです。実は、わたしもこどものときからつい5年前まで、ゴミ屋敷のような家に住んでいたので、自分で片づけることの難しさやしんどさは、充分理解しています。それでも、苦しみながらも自分でなんとか片づけきったからこそ、今がある!そう、「お片づけで自己肯定感を上げられた」のは、まさにわたしなのです。新聞紙やコンビニのゴミ、モノでできた地層の上を歩いていた幼少期や、下着泥棒に入られても気づかなかったわたしの部屋…。暗黒時代の武勇伝はたくさんありますが、それを「なんとかしたい!」と自分でお片づけに取り組んだからこそ、自分の人生を「選んでいる」という実感が湧いてきました。みなさんも是非、自分の力で「自分の人生を選ぶ」感覚を掴んでください!

5、お片づけの基本

お片づけの基本はものすごくシンプルです。

●全部出す

●分ける

●しまう

この3つだけ。

全部出す

「それなら知っている!」という方も多いと思うのですが、これを正しく理解している方は意外と少ないです。例えば「全部出す」ということ、家中のモノやリビングのモノ全部を一気に片づけようとする方がいらっしゃいます。でもこれってNG!なぜかと言うと、「途中まではできたけど、時間切れでまた今度にしよう」となったときに、「また今度」までの時間が長くなった場合、その途中の状態で過ごさなければならないのです。そんな日が何日もあると「余計に散らかった」と感じてしまい、次に取り掛かるのが怖くなってしまうのです。だから、「全部出す」は小さく始めるのがオススメ!例えば、引出し1つ、とか、棚1段、という小さなスペースから始めましょう!

分ける

「分ける」も注意が必要です。わたしは「いる・いらない」で分けないでくださいと申し上げています。なぜかというと、「いる・いらない」というのは「感情」なんです。感情ってすごく厄介で不安定なモノ。今「いらない」と思っても、次の瞬間に「やっぱりいる!」と思う場合もあります。なので、わたしは「使っているか・使っていないか」の「事実で判断してください」と申し上げています。是非、実践してみてくださいね!

しまう

「しまう」もきちんと目的が分かっている方はとても少ないです。今は、SNSなどで他の方のおうちをいつでも覗くことができます。なので、キレイに並べられていて素敵!と思ったり、床に何も置いていないのが羨ましい!と感じられることもあるかもしれませんが、「しまう」で大切なのは、あなたとあなたのご家族の使いやすさです。見た目の良さや憧れよりも、ご家族と話し合いながら「使いやすさ」を形にしてみてくださいね!

6、まとめ

わたしはお片づけを始めたことで、

●片づけられるようになった

●時間とお金が上手に使えるようになった

●人とうまく付き合えるようになった

など、いいことばかりでしたが、わたしの周りでもたくさんのお喜びの声が上がっています。

●探しモノが減った

●時間の管理ができるようになった

●後回しぐせがなくなった

●家族との仲が深まった

●本当にやりたいことが見つかった

みなさん、口を揃えておっしゃるのが「自信がついた」ということ。小さな「できた」を積み重ねることでどんどん自信がつき、自己肯定感が上がっていきます。お片づけの最初に手放して欲しいのは「できない」過去の自分。みなさんも、お片づけをしながら、過去の自分と向き合って、溜め込んでしまったモノと不要な価値観を手放してみませんか?そうすれば、きっと、自分の人生を選んでいる実感が湧いて、自分らしく生きることができるようになりますよ!応援しています!

監修 石川 由香里氏

モノとココロのトゲ抜きお片づけプランナー

幼少期から5年前までゴミ屋敷に住んでいたが、「家のカギが見つからなくて仕事に遅刻しそうになった」ことをきっかけに一念発起!自己流でお片づけを始める。すると人生が180度好転したことから、この経験を困っている人のために活かしたい!とお片づけの考え方を広める活動をスタート。40年間、片づけられなかった方をなんと1ヶ月半で「片づけられる」に導き、「人生が楽しくなりました!」など、感謝の声が止まらない。


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